錦江湾の多様な生物たち
鹿児島県の錦江湾は、桜島の麓に広がる穏やかな水域で、サンゴ群生や1000種を超える魚たちが暮らしています。
夏には、熱烈な求愛のダンスを踊るマダラギンポや、夜にサンゴの神秘的な営みが見られるなど、生きものたちの繁殖期にあたります。
湾の中ほどには世界有数の活火山・桜島がそびえ、海中には南から暖かな黒潮が入り、テーブル状のミドリイシをはじめ、様々なサンゴが生息しています。
火山と黒潮が育む錦江湾の生態
錦江湾の個性豊かな生態系の中で、特に夏はマダラギンポの求愛ダンスや、ミドリイシの夜間の産卵など、独特の環境が生きものたちの命の営みを支えています。
火山が生み出したこの特異な環境では、多種多様な生物がたくましく命をつないでおり、火山灰に覆われた海底では、テッポウエビとカスリハゼの共生など、自然の驚異が多く観察されます。