アタッチメント理論の基本
皆さんは「アタッチメント」という言葉をご存じでしょうか? 心理学の用語で、「不安をやわらげて安心したい」という本能的な欲求のことです。
生まれた時から全ての人に備わっています。
幼少期に周囲の大人にどんなふうに不安をやわらげてもらったかがその人の人間関係の「クセ」を作るといわれています。
そのアタッチメントと呼ばれる行動が見られるのは不安や恐怖を感じた時です。
教育におけるアプローチ
アタッチメントを深く理解することがよりよい人間関係を築くことにつながるかもしれません。
今、このアタッチメント理論を取り入れ、それぞれがお互いの「安心の基地」になろうという教育が始まっています。
こちらの学校は小学4年生になると自分の気持ちを言葉にして伝える練習を始めます。
困りごとを共有し解決策を一緒に模索することで「仲間を大切にしたい」という思いが芽生え始めます。
そして誰かを頼ったり誰かに頼られたりすることが自然な振る舞いになるというのです。