高級腕時計の価格高騰の背景
高級腕時計の価格高騰が問題となっています。
特にスイスのブランド時計であるロレックスのデイトナは、一部のモデルは定価の1.75万円が現在は500万円前後となり、2.8倍にも膨らんでいます。
同様に、オーデマピゲのロイヤルオークも346万円が600万円前後と1.7倍に膨らみ、パテックフィリップの取引価格は定価の4倍以上に上昇しています。
専門家によると、これらの価格高騰の背景には、手作りの高級腕時計の希少価値が高まっていること、新型コロナウイルスの影響で工場が一時閉鎖となり生産・供給量が減少したことと、中国の高級品バブルが関係しているとのことです。
価格高騰が盗難事件に与える影響と対策
このような高級腕時計の価格高騰を背景に、盗難事件が増加し、警戒が必要となっています。
特に日本市場では商品の信頼性が高く、購入者にとっては本物を安心して購入できるため、盗難被害が多いとされています。
また、腕時計はゴールドやダイヤモンドに比べ利益の幅が大きいために狙われやすく、海外に持ち出しやすいことも盗難の増加に拍車をかけています。
さらに海外の買い取り店では、盗難品かどうかよりも本物か偽物かをチェックする傾向があるため、日本の信頼性が逆手に取られ、狙われやすくなっています。
これらの事態を防ぐためにも、店舗のセキュリティー強化や国際的な連携が求められています。