誘拐婚の実態とその歴史
世界では女性を連れ去って結婚させる誘拐婚と呼ばれる慣習が存在している国があります。
インドネシアの一部の地域では、そうした慣習から決別しようと、女性たちが声を上げ始めています。
インドネシア南東部スンバ島で撮影された映像。
誘拐婚で連れ去られた女性が保護された様子です。
この地域では、社会的な地位が異なる男女との結婚を防ぐためなどとして、少なくとも100年前から誘拐婚が続けられてきたといわれています。
今では人権侵害だとして警察も取り締まっていますが、後を絶たないのが実情です。
偏見と警察の取り組み
政府や警察も取締りを強化する姿勢を示しているんですが、結婚を強いられた女性の多くは、偏見を恐れて声を上げることが難しく、そうした事情もこれまで被害の実態が表面化してこなかった背景にあると見られています。