日本維新の会の課題と井上翔一朗氏の挑戦
衆議院の補欠選挙で大敗した日本維新の会が、関西以外の地方の小選挙区で足場固めを求められているとの報道があった。
令和2年に立憲民主党に次ぐ第三勢力になった維新の政策は立候補者組織力の欠如も相まって長崎県人には浸透せず、初出馬組織力も確立していなかった新人候補が厳しい戦いを強いられた。
長崎3区での選挙で、維新が地方戦略の足掛かりとして候補を擁立したのが学習塾を経営する井上翔一朗さん40歳で、2カ月前に公認候補に選ばれたばかりの新人だった。
維新戦略の限界と地方選挙の現実
井上さんの選挙戦は立憲民主党の山田勝彦さんとの一騎打ち形式で展開され、自民党の元職の裏金事件をうけた空白地での対決となった。
維新は吉村共同代表をフィールドに投入し、自民からの票を取り込む戦略を練っていた。
しかし、維新や吉村氏の名前は知られてはいても地元有権者に具体的な政策や実績は浸透せず、井上さんの五島列島での選挙戦も厳しいものだったという。