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鉄鋼メーカーによる農業資材の開発

鉄鋼メーカーが開発した鉄分資材で農業支援

>>鉄の力を農業にです。

>>この鉄は、農薬や従来の肥料とは異なる植物の成長を助ける力があるということで、今、農業関係者の注目を集めています。

その力をビジネスにつなげようという鉄鋼メーカーの動きを取材しました。

>>この日、愛知県の鉄鋼メーカーの社員がトマト農家を訪れました。

収穫は上々。

>>いただきます。

あっ、おいしい。

>>この農家では、鉄鋼メーカーが開発した鉄分を含んだ農業資材を使用しています。

このメーカーが農業資材の開発を始めたのはおよそ20年前。

リサイクルで生まれる鉄の粉の活用の研究を始めたことがきっかけでした。

植物は土壌の鉄分を吸収しづらくなる鉄欠乏になると、葉が白っぽくなり、光合成が十分にできず、成長に影響が出ます。

そこで、植物が吸収しやすくなるよう、さまざまな熱処理をして土壌にまいたところ、収穫量に大きな効果が見られたといいます。

>>今進めているのが、土壌肥料学の研究者と共同研究をし、海外の農業問題を解決しようという試みです。

鉄分資材を用いた世界の農業問題への挑戦

世界有数のオレンジの産地、ブラジルでは、気候変動やカンキツグリーニング病の影響で、深刻な不作となり、日本でも一部のオレンジジュースが販売休止になるなど、影響が広がっています。

研究者は、この病気に感染した葉に鉄欠乏に似た症状が出ることに注目。

アメリカ・フロリダ州で、病気にかかった2本の木で実験を行ったところ、鉄の供給材をまいた右の木は、2年半後には何もしなかった左の木に比べ、収穫量が70%多くなったといいます。

アメリカ以外の国での実証実験を進め、世界での販売を目指しています。

>>さらに鉄鋼メーカーでは、砂漠のような栽培に不向きな土壌でも作物が育ちやすくなる研究を続けています。

>>46.6。

>>すごいすごい。

>>より植物が吸収しやすい農業資材を生み出し、鉄の力を、世界の食糧増産につなげたいと考えています。

>>オレンジジュース不足、記憶に新しいですが、その背景に鉄不足があったんですね。

鉄分って人間にとっても必要な要素ですけれども、植物にも必要で、その鉄分をリサイクルから生み出すというのはすばらしいことですね。

>>最後はもうね、世界の食糧問題にまでつながるスケールの大きな話になってますけれども、開発したメーカーでは、農業資材の市場規模が急速に伸びると予測されていて、将来的には事業の柱の1つにしたいと意気込んでいました。

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