国際司法裁判所の勧告的意見と国連総会の動き
イスラエルによるパレスチナの占領政策は違法だとする国際司法裁判所の勧告的意見を受けて、国連総会ではパレスチナが提出したイスラエルに対し、占領状態を終わらせるよう求める決議案の審議が始まりました。
パレスチナとイスラエル双方の主張
パレスチナのマンスール国連大使は、われわれは先祖伝来の土地で、自由に主権と尊厳を持って、平和で安全に暮らしたいだけだと支持を訴えました。
一方、イスラエルのダノン国連大使は、この決議案は外交的なテロだと批判し、否決するよう呼びかけました。
国連総会の決議に法的な拘束力はありませんが、決議案では、国連のグテーレス事務総長に、3か月以内に実施状況についての報告書を提出するよう求めています。
決議案にはイスラム諸国を中心に多くの国が共同提案者として名前を連ねていて、各国からの意見表明のあと、18日に採決にかけられる予定です。