藻「ビゲロイ」の生態と細胞分裂
萩野さんが高知大学で藻の研究を始めて以来、30年以上にわたってその生態を追究してきました。
最近、科学雑誌『サイエンス』に発表された研究によると、藻「ビゲロイ」は、別のバクテリアを体の一部として取り込み、窒素を吸収する能力を持っていることが明らかになりました。
この驚くべき発見は、ビゲロイの細胞分裂の様子を観察することで実現しました。
ビゲロイは最初、元々のバクテリアを取り込み、細胞が分裂する際にこの部分も体の一部となっていくことがわかりました。
ビゲロイの応用と研究の未来
この研究の進展は、食糧問題に対する解決策となる可能性を秘めています。
もし、この技術が農業に応用されれば、ビゲロイのように窒素を直接取り込む野菜を生み出すことができるかもしれません。
萩野さんは実験と失敗を重ねながらも、家族の支えを受けて研究を続けてきたことから、ビゲロイに対する愛情は深まる一方です。
このような小さな藻が持つ大きな可能性に期待が寄せられています。