裏金事件の初公判と被告の告白
2024年5月10日、自由民主党の派閥の裏金事件で在宅起訴された安倍派の会計責任者、松本淳一郎被告の初公判が始まります。
松本氏は派閥のパーティー券収入や議員へのキックバックなどの収支を合わせ、1億3500万円以上を報告書に記載しなかったとして今年1月に東京地検特捜部に在宅起訴されました。
関係者によりますと、捜査段階で不記載を認めていたということです。
初公判は午後2時半から東京地裁で始まり、一連の裏金事件で初めての公開の裁判です。
政治資金規制と与野党の攻防
安倍派で一度キックバックが中止された後なぜ再開されたのか、幹部の国会議員らはどう認識していたのか、など事件でまだ不透明な部分がどこまで明らかになるか注目されます。
また、自民党と公明党は政治資金規正法の改正案の概要を取りまとめ、政策活動費の使いみちを公開するとしていますが、具体的な公開方法やパーティー券購入者の公開基準についてはまだ明らかにされていません。
野党は廃止を求めるなど与野党の攻防が激しさを増しています。