アメリカ政府の懸念と中国との協議
アメリカ政府はウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアに北朝鮮の部隊が派遣されているとして、北朝鮮の後ろ盾である中国と協議したことを明らかにしました。
情勢のさらなる不安定化を避けるため中国に影響力を行使するよう求めたと見られます。
アメリカ国務省のミラー報道官は28日、記者会見でロシアに北朝鮮の部隊が派遣されているとして中国と協議し懸念を伝えたことを明らかにしました。
北朝鮮兵士のロシア派遣とその影響
また国防総省のシン副報道官は、北朝鮮はすでにおよそ1万人の兵士をロシア東部に派遣していて、今後、数週間のうちにロシア軍の戦力に加えられる可能性があるという見方を示しました。
シン副報道官は北朝鮮の兵士の配置については詳しく言及しませんでしたが、一部の部隊はウクライナに近づいているとしたうえで、ロシアがこれらの兵士をウクライナ軍との戦闘に投入したり、ロシア西部クルスク州での作戦の支援に充てたりすることに懸念を強めていると述べました。