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正倉院の宝物制作技術とその再現

象牙製の物差しと幻の技法「ばちる」

今回の正倉院展では、超絶技巧とも言える作り手の技が光る宝物の数々が展示されています。

特に注目を集めているのが、色鮮やかな象牙でできた物差しです。

これは実用品ではなく、儀式に使われた特別なもので、その製作には現代には受け継がれていない幻の技法「ばちる」が用いられています。

この技法は、象牙を染料に浸し、色を染めた後に彫刻を施すことによって文様が浮かび上がる独特の手法です。

染まっていない白い部分が現れることで、宝物に美しい模様が刻まれています。

古代のガラス製品の再現とその技術

また、正倉院事務所では、古代の貴族たちが身に着けていたという色とりどりのガラス製品の再現にも挑んでいます。

ガラス原料に銅分や鉄分などの着色剤を混ぜ、周囲の酸素量を調節しながら加熱・溶解することで、当時の宝物と同じ色合いのガラスを作り出します。

それをさらに磨き上げて、宝物の加工の跡を忠実に再現するという作業を経て、約2年の歳月をかけて制作された模造品が正倉院展で展示される予定です。

これにより、1300年の時を超えて受け継がれる宝物を、観客は間近で楽しむことができるのです。

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