広島での詐欺事件の詳細
野村証券では、顧客からの詐欺事件や不正取引が続出しており、特に広島での事件が注目を集めている。
ことし7月、営業職として勤めていた社員が、広島市に住む顧客の女性に睡眠作用のある薬物を飲ませたうえで、現金1780万円余りを奪って、住宅に火をつけたとして、強盗殺人未遂と放火の罪で起訴された。
この社員は、女性と夫に投資話を持ちかけ、事件の数か月前から現金を自宅に準備させており、奪った現金はみずからの投資の損失の穴埋めやさらなる投資に充てていた疑いがある。
経営責任と再発防止策の発表
こうした不祥事を受け、野村証券の奥田社長は、役員報酬の自主返上を明らかにし、経営責任を明確化する必要性を強調した。
また、再発防止策として、社員が顧客の自宅を訪問する際の管理者同席を義務付けるなどの対策が講じられることが発表された。