増加する不登校と特例校の設置
年々増えている不登校について、小中学生は過去最多の34万人余りとなっています。
国はこうした子どもたちの受け皿になる学校の設置を全国で進める計画ですが、十分に進んでいない実態が、NHKの取材で見えてきました。
ここは不登校の子どもたちの受け皿として設置された特例の学校です。
子どもたちが通いやすいよう、年間の授業時間数は、通常の学校よりも1割から2割ほど少ないほか、登校時間も1時間ほど遅くしているなどの特徴があります。
こうした学校は2004年以降、不登校特例校として設置が始まり、去年から学びの多様化学校という名前になりました。
特例校の現状と今後の課題
国は全国に300校設置することを目指していますが、実際に開校しているのは35校にとどまっています。
また、NHKの調査によりますと、今後予定されているのも合計で57校となり、目標の2割にも届いていません。
特に、必要な人材の確保が課題であり、教員不足が背景にあるとされています。
一方で、こうした課題にうまく取り組んでいる自治体も存在し、具体的な取り組みが広がることが重要です。