経済の逆風との戦い
桐本さんは、地元能登で父の仕事を継ぎ、厳しい現実と向き合うこととなりました。
バブルの終焉とともに地場産業は衰退し、廃業が相次ぐ中、彼の木工所も追い込まれました。
しかし、桐本さんは批判を覚悟で変わることを選び、全て一貫して製作できる工房を立ち上げるとともに、若手の職人を集め新たな輪島塗の創造に取り組みました。
自然災害とパンデミックの影響
桐本さんの苦境は、地震や新型コロナウイルスの影響により続くこととなりました。
2007年の能登半島地震では大きな痛手を負い、そしてコロナが猛威を振るったときも、産地は大きな打撃を受けました。
しかし、その度に先頭に立ち、仲間を鼓舞し新たなものを生み出し続ける桐本さんの姿が見て取れます。