スロバキア首相、会議後に銃撃される
スロバキア中部の街、ハンドロバです。
首相は会議が終わったあと、この場所で市民と交流する場面で銃撃されたということです。
スロバキアのフィツォ首相は15日、訪問先で政府の会議に出席したあと、71歳の男に至近距離から銃撃されました。
スロバキアのカリニャーク国防相は16日、記者会見で、医師たちは首相の容体を安定させることができたが、命が危険な状態から抜け出していないと述べました。
一方、シュタイエシュトク内相は、銃撃した男の動機について、政治的な動機に基づく暗殺未遂であったことは本人が言っていることだと述べ、首相がロシアの侵攻を受けるウクライナへの軍事支援を停止したことへの反発などが原因だという見方を明らかにしました。
男の動機と事件の影響
男は、首相が汚職事件を取り扱う特別検察局を廃止したことや、メディアへの統制を強化する計画を進めていることにも反対する考えを持っていたということで、今後、どこまで事件の全体像の解明 が進むかが焦点となります。
事件についてアメリカのバイデン大統領は、この恐ろしい暴力行為を非難するとする声明を発表したほか、ロシアのプーチン大統領も凶悪な犯罪であり、正当化する余地はないと、銃撃を強く非難しています。