中国のEV市場の現状と輸出への転換
世界最大のEV市場を抱える中国。
都市部での普及が一巡したことなどで、国内のEV販売は鈍化傾向にある一方で、今、増やしているのが輸出です。
太陽光パネルの戦略を踏襲する中国のEV輸出と欧米の対応
中国政府の補助を受けた製品が安く入ってくると、自国の産業が大きな影響を受けるという主張になります。
このデフレ輸出ともいえる中国の戦略には、実は先例があります。
それが太陽光パネルなんですね。
中国の世界シェアは8割に上るんですが、これにはしたたかな戦略があったと、ヨーロッパ委員会が分析しているんです。
市場独占までの道ということで、まずは巨大市場を武器に外国企業からの投資を誘います。
外資を誘致するわけですね。
次に合弁会社などを通じて外国の技術を手に入れる。
そして中国メーカーにばく大な補助金を与えて外資を締め出す。
最後に安値で製品を海外に輸出すると、こうした順番で市場を独占してきたというんです。
これを今度はEVでもやろうとしているわけですか。
そう見ているんですね。
太陽光パネルの二の舞にならないよう手を打とうというのが、今の欧米の動きなんです。