12人逮捕、リバトングループの実態が明らかに
詐欺の被害金などの資金洗浄を行ったとして、12人が逮捕された事件。
この12人とは別に、グループの主要なメンバーを含む数人が海外に出国した疑いがあることが、捜査関係者への取材で分かりました。
きのう逮捕された川崎市の会社役員、藤井亮平容疑者ら12人。
いわゆるペーパーカンパニーを設立したうえで、詐欺の被害者などから法人名義の口座に振り込まれた金、合わせて550万円余りを別の口座に移して、マネーロンダリング・資金洗浄を行った疑いが持たれています。
こちらは、容疑者らが名乗るリバトングループを統括していたと見られる法人のホームページです。
トップページと会社概要のページだけで、代表者の名前の記載はありません。
事業については、AIによる資産運用に特化しているとしたうえで、大量の市場データを解析し、投資判断に生かすための高度なAI技術を開発・適用していますなどと記載されています。
しかし、容疑者らは、さまざまな犯罪グループから依頼を受けて資金洗浄を繰り返していた疑いがあり、管理する4000以上の口座には、少なくとも600億円が入金されていたということです。
警察はほかにも30人以上が関わっていると見て捜査していますが、このうち主要なメンバーを含む数人が海外に出国した疑いがあることが、捜査関係者への取材で分かりました。
グループは、2021年5月ごろから活動していたと見られるということで、
主要メンバーの逃亡と警察の捜査進展
警察はこの数人について組織犯罪処罰法違反などの疑いで逮捕状を取り、行方を捜査するとともに、実態の解明を進めています。