孤立状態からの住民避難の開始
石川県能登地方を襲った記録的大雨で被害が相次いでから今日で5日です。
道路が寸断されるなどして一時孤立状態になっていた地区から、希望する住民の集団避難が始まりました。
午前中、輪島分屯基地に到着した陸上自衛隊のヘリコプターには、基地からおよそ10キロ離れた輪島市沿岸部、西保地区の住民たちが乗っていました。
大雨の影響で道路が寸断され、地区内の一部で、合わせて48人が一時孤立状態になっていました。
到着後、医師などから健康状態のチェックを受けた後、避難所となっている輪島中学校に移動しました。
一時、200人以上が孤立状態となっていた輪島市沿岸部の七浦地区でも、希望する住民の集団避難が始まりました。
きのう行き来ができるようになりましたが、今も停電や断水が続き、携帯電話がつながらない状態が続いています。
復旧作業と現状の厳しさ
石川県によりますと、今日午後4時の時点で、輪島市と珠洲市の3地区4か所で行き来ができず、合わせて42人が孤立しているということです。
復旧に向けた作業も進められていますが、依然として多くの地域で困難な状況が続いています。
住民の安全確保と早急な支援が求められています。