介護事業者の倒産とその影響
介護事業者の倒産が相次いでおり、今年1月から8月の倒産件数は114件と前年同期比で4割以上増加しています。
この厳しい状況の背景には、深刻な人手不足や光熱費などの高騰に加え、介護報酬の改定の影響があるとされています。
特に、訪問介護の基本報酬が約2%引き下げられたことが、経営に直接的な影響を及ぼしています。
訪問介護には、集合住宅内で行うサービスと、自宅を訪問するサービスがあり、後者は移動や待機の時間がかかるため、効率的に働くことが難しく、利益率が低いのが実情です。
持続可能な介護サービスのための課題
このような状況に対して、厚生労働省は、報酬引き下げが介護事業者に与える影響について調査を始めており、現場の状況を把握・分析することに努めています。
高齢者が住み慣れた家で暮らすためのサービスを持続可能にするためには、経営環境の改善が求められています。