停戦協議の現状とイスラエルの姿勢

イスラエルとイスラム組織ハマスの間で続いているガザ地区での停戦協議について、４日、イスラエル側の交渉役となっている情報機関の長官が、合意の可能性は低いと発言したと伝えられ、早期の停戦実現には悲観的な見方が広がっています。

イスラエルとハマスのガザ地区での停戦と人質解放に向けた協議は、先月２７日に再開し、イスラエル側は人質の解放に向けた一時停戦に前向きな姿勢を示す一方、ハマス側は恒久的な停戦を目指さない一時停戦には応じられないとしています。

ハマスの後ろ盾としてのイランと軍事作戦の影響

停戦協議を巡っては、ハマスの後ろ盾となっているイランが、イスラエル側の対応しだいでイスラエルへの攻撃を判断する可能性を示唆しています。

こうした中、イスラエル軍は４日、ガザ地区の北部と中部で軍事作戦を行い、ハマスの複数の戦闘員を殺害したと発表しました。

中東の衛星テレビ局アルジャジーラは４日、北部ベイトラヒヤの住宅が空爆され、７人が死亡したと伝えていて、ガザ地区の保健当局は、これまでの死者は４万３３７４人に上ったとしています。