引退馬レアリゼシチーの乗馬訓練スタート
競走馬の引退後の居場所創出に向けた新たな取り組みが話題になっています。
競馬界では年間約7000頭の競走馬が引退しますが、その多くは適切な受け入れ先が見つからず、寿命を全うできない馬も多いのが現実です。
そんな中、栃木県宇都宮市の施設では、引退したばかりの競走馬レアリゼシチーが乗馬訓練を受けることになりました。
レアリゼシチーは地方競馬で16戦2勝を挙げた5歳のサラブレッドです。
この施設は、引退馬を乗馬などに訓練することを目的としており、JRAが初めて引退馬のセカンドキャリアを開拓する事業に取り組んでいます。
練習初日には足を守るプロテクターを着けることに慣れるためにじだんだを踏んだレアリゼシチーですが、放牧ではすぐに全速力で疾走する様子が見られました。
のちに訓練が進むにつれて、次第にのんびりと草を食べる姿に変化していきました。
セカンドキャリアへの期待と支援の取り組み
このように競走馬から乗馬への変化は、彼らにとって新たな生活の始まりを意味しています。
引退馬のセカンドキャリアを支援するために、元調教師の栗林信文さんも、競馬界での経験を活かしながら、農業を通じて馬の居場所を創出しようと奮闘しています。
競走馬が持つ能力を新たな形で活かす試みが進むことで、彼らがより良い未来を歩む手助けとなることが期待されています。