介護事業者の現状と倒産件数の増加
今、介護事業者の倒産が相次いでいます。
ことし1月から11月の倒産件数は155件と、現時点で過去最多となっています。
深刻な人手不足や、光熱費などの高騰に加えて、介護の現場からは、介護報酬の改定の影響を懸念する声も上がっています。
都内の訪問介護の現場です。
この日、訪問介護のヘルパーが訪れたのは、80代女性の自宅。
認知症ですが、1人で暮らしています。
訪問介護の効率性と経営環境の課題
訪問介護にはサービス付き高齢者向け住宅などの集合住宅内で行うものと、一軒一軒自宅を訪問するものがあります。
サービス付き高齢者向け住宅などは、全体の利益率を押し上げていますが、一軒一軒回る訪問介護では、移動や待機の時間がかかるため、効率的に働くことが難しく、利益率が低いのが実情です。
経営環境が違っても、同じ訪問介護と位置づけられ、基本報酬が引き下げられたのです。