大船渡市で続く山林火災の現状
岩手県大船渡市でおととい発生した山林火災は、きょうも延焼が続いています。
変わりやすい気象条件に加え、複雑な地形も重なり、消火活動を難しくしています。
発生から2日、きょうも大船渡市では広い範囲で火の手が上がっていました。
建物のすぐそばに炎が迫っています。
焼失した面積は午前8時時点で、おととい夕方の2倍に当たる、およそ1200ヘクタール。
総務省消防庁によりますと、山林火災を含む林野火災の規模としては、平成以降で最大となっています。
これまでに住宅などの建物の被害は、少なくとも84棟と見られます。
他県でも発生している山林火災の状況
山林火災は長野県や山梨県でも起きています。
長野県上田市できょう昼ごろ、野焼きの火が近くの山林に飛び火して燃え広がっています。
消し止めようとした70代の男性が顔や手にやけどをし、警察によりますと、程度は重いと見られるということです。
また、山梨県大月市では、おととい発生した山林火災で丸2日たった現在も延焼が続いていて、鎮圧のメドは立っていません。
警察によりますと、山あいにある住宅の管理者が、刈り取った草などを燃やしていたところ、山林に燃え移ったということです。