緊張が高まる南シナ海の現場
今、南シナ海で緊張が高まっています。
現場はこちらのセカンド・トーマス礁と呼ばれる岩礁がある海域です。
今週、この海域で領有権を争うフィリピンと中国の船が衝突して、フィリピンの兵士が大けがをしました。
対立が深まる中、フィリピンはこの海域での活動を巡り、新たな方針を発表しました。
事態はどうなるのでしょうか。
フィリピンの新方針と中国の反応
フィリピン側は、主権の侵害だと訴えていますが、海警局は、対応は合理的かつ合法的だったとしています。
両国の主張が対立する中、フィリピン政府は、きのう、軍による補給活動の予定を事前に公表することで、不測の事態を避けたいとする方針を発表しました。
中国側は、通告があれば水や食料の補給は認めるとしています。
ただ、拠点の強化につながる物資の搬入は認めないとしています。
今後、事態はどうなるのか。
フィリピンの元国防相は、中国の圧力は続くと見ています。