川崎重工業の架空取引発覚と海上自衛隊への金品提供疑惑
川崎重工業が架空取引で裏金を捻出し海上自衛隊の隊員に金品などを提供していた疑いが発覚しました。
川崎重工は外部の弁護士らによる特別調査委員会を設置し調査を進めています。
川崎重工業によりますと、海上自衛隊の潜水艦の修理を担う神戸造船工場の修理部は、下請け企業との架空取引で裏金を捻出し、乗組員に飲食代などを提供した疑いがあるということです。
大阪国税局による発覚、特別調査委員会と防衛省の対応
大阪国税局の税務調査で発覚したこの架空取引による裏金は、6年間で十数億円に上るとみられています。
工場では潜水艦を修理する際、社員と乗組員が共同作業をするため、懇親会を開くこともあったということです。
川崎重工業は外部の弁護士らによる特別調査委員会を設置し、調査を進めています。
林官房長官は午前の会見で、予算の適正な執行に対する国民の疑念を招く行いがあったとすれば極めて遺憾と述べた上で、今後、防衛省において全容解明に取り組み、判明した事実関係に基づいて厳正に対処していく方針を明らかにしました。