ラオスでのASEAN外相会議
ASEAN・東南アジア諸国連合の一連の外相会議が開かれているラオスで、上川外務大臣が中国の王毅外相と会談しました。
両氏は、外相の相互訪問を含めて、重層的な意思疎通を積み重ね、戦略的互恵関係を推進していくことを、改めて確認しました。
日本産水産物輸入停止措置と東シナ海情勢
上川外務大臣は、東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出のあと、中国が続けている、日本産水産物の輸入停止措置の撤廃を、重ねて求めました。
その上で、両外相は、処理水の海洋放出に関する事務レベル協議や、専門家どうしの対話が継続していることを評価し、問題の解決に向けたプロセスを加速していくことで一致しました。
また、沖縄県の尖閣諸島を含む東シナ海情勢や、日本のEEZ・排他的経済水域内に設置されたブイの撤去、中国で拘束されている日本人の早期解放など、懸案事項について、中国側の対応を強く求めました。
そして、両氏は、外相の相互訪問を含めて、重層的な意思疎通を積み重ね、戦略的互恵関係を包括的に推進していくことを改めて確認しました。