心の動きを理解するための具体的なアプローチ
演技に不可欠な心の動きを、どうしたら理解してもらえるのか。
藤井さんはさまざまな障害について、一から勉強しました。
そして実践したのが、具体的な場面を、自分ごととしてイメージしてもらうこと。
例えば、急ぐシーンでは、どんなときに急ぐのかを考えてもらいます。
こうしたレッスンを重ねることで、理解力や表現力が少しずつ育つといいます。
台本の中に潜む感情への気づき
知的障害がある子の台本に書いてあるのは字です。
そこに感情があると言われても分からないということば、私自身もすごくはっとさせられました。
彼らのそうしたまっすぐな指摘によって、一緒に演じる人にとっても脚本家にとってもいい視点になったり、影響があるんじゃないかなと思いましたね。