豊島九段、名人戦で初白星を挙げる
将棋の八大タイトルで最も歴史がある名人戦の第4局が、大分県別府市で行われ、挑戦者の豊島将之九段が藤井聡太八冠に勝って、このシリーズ初めて白星を挙げ、名人復帰に向けて望みをつなぎました。
名人戦七番勝負は去年、最年少で名人のタイトルを獲得した藤井八冠が、ここまで3連勝していて、初めての防衛まであと1勝としています。
第5局は北海道紋別市で開催予定
第4局は大分県別府市で行われ、2日目のきのうは、先手の豊島九段がおとといの対局終了時に次の1手を書いた封じ手を立会人が開封して対局が再開しました。
対局は大駒の飛車や角の交換から、互いに攻め合う展開が続きましたが、終盤、豊島九段が豊富な持ち駒を駆使して徐々に攻勢に転じます。
藤井八冠も必死に防戦しますが、午後8時49分、藤井八冠が95手までで投了。
この結果、豊島九段がこのシリーズ初めての白星を挙げ、名人復帰に向けて望みをつなぎました。
次の第5局は今月26日と27日、北海道紋別市で行われます。