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アルベルト・フジモリ元ペルー大統領の逝去

アルベルト・フジモリ元大統領の人物像

南米のペルーで日系人として初めて大統領に就任したアルベルト・フジモリ元大統領が亡くなりました。

小宮さん、フジモリ氏はどんな人物だったんでしょうか。

フジモリ氏の晩年と評価

日本では、1996年に起きた、日本大使公邸人質事件で救出作戦を指揮した大統領として知られるフジモリ氏ですが、ペルー国内では、その評価が極端に分かれていました。

テロとの戦いに勝利して、経済を立て直した大統領として熱烈に支持する声がある一方、在任中に治安部隊を指揮して市民を殺害した罪などで禁錮25年の判決が確定し、晩年はその大半を刑務所で過ごしていました。

ただ、私自身、仮釈放された晩年のフジモリ氏にインタビューしたことがあるんですが、刑務所に長く収監されても、なお自分の無罪を信じ、戦い続けようとする気持ちの強さが感じられる人物でもありました。

フジモリ氏が大統領に就任した当時は、左翼ゲリラをはじめ、反政府武装グループがペルーの治安を脅かしており、強い大統領である必要があったと主張していたと記憶しています。

支持者には救世主としてあがめられ、反対する人には独裁者として恐れられたフジモリ元大統領が亡くなりました。

86歳でした。

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