暫定政権と旧政権支持勢力の衝突
去年12月に、独裁的なアサド政権が崩壊したシリアで、暫定政権側の部隊と、旧アサド政権を支持する勢力が衝突し、140人以上が死亡しました。
政権崩壊から8日で3か月となりますが、国民の融和をどう進め、国を安定させるかが、依然、大きな課題となっています。
シリア国内の情報を収集しているシリア人権監視団によりますと、6日から7日にかけて、北西部のラタキア近郊などで、暫定政権の部隊と旧アサド政権を支持する勢力との間で激しい戦闘になり、140人以上が死亡したといいます。
不安定な情勢と国民融和の課題
さらに、死者の中には、アサド前大統領を支えてきたイスラム教の少数派の人たちが多数含まれているとされています。
シリアでは、親子2代にわたって半世紀以上続いたアサド政権が崩壊し、不安定な情勢が浮き彫りになったことが示されています。
暫定政権は国民の融和を急いでいますが、依然として大きな課題が残っています。